ギックリ腰

  • 急な激痛で動けなくなった…
  • 息が止まるほどの痛みがある…
  • どんな姿勢をとっても痛い…
  • 夜も痛みで熟睡できない…
  • とにかくこの痛みを何とかしたい…

ギックリ腰の原因と症状 | 府中の整骨院「スポルト鍼灸整骨院 多磨店」

突然の激痛「ギックリ腰」を深く理解する

ギックリ腰、正式には「急性腰痛症」と呼ばれるこの症状は、突然の激しい腰の痛みにより、まるで「ぎくっ」と腰が抜けるような感覚に襲われるのが特徴です。その痛みは非常に強く、身動きが取れなくなるほどのことも少なくありません。日常生活に大きな支障をきたすこのギックリ腰は、性別や年齢を問わず誰にでも起こりうる、非常に一般的な症状です。

 

 

ギックリ腰の正体とメカニズム

ギックリ腰は、特定の疾患名ではなく、あくまで症状を指す俗称です。そのため、その背景には様々な原因が隠されています。

最も一般的なのは、腰部の筋肉や靭帯の急な損傷、あるいは椎間関節の捻挫などが挙げられます。例えば、重い物を持ち上げようとした瞬間、くしゃみをした拍子、あるいは顔を洗うために前かがみになった時など、ごく些細な動作が引き金となることが多々あります。

これは、普段から腰部に負担がかかり続けていたり、筋肉が疲労していたりする状態で、そこに急な負荷がかかることで、耐えきれずに損傷してしまうためです。

専門的に見ると、腰椎を支える深層の筋肉である多裂筋(たれつきん)や脊柱起立筋(せきちゅうきりつきん)、あるいは腰の安定に重要な役割を果たす腹横筋(ふくおうきん)といった体幹のインナーマッスルが十分に機能していないことが、ギックリ腰の誘発要因となることが考えられます。

これらの筋肉が弱っていると、急な動きや負荷に対して腰椎を適切に安定させることができず、結果として周囲の組織に過度なストレスがかかり、ギックリ腰として発症してしまうのです。

また、椎間板に微細な損傷が生じ、それが痛みを引き起こすこともあります。椎間板は、椎骨の間でクッションの役割を果たしていますが、加齢や繰り返しの負荷により変性が進むと、些細なきっかけで損傷しやすくなります。これがギックリ腰の一因となることもあるのです。

さらに、仙腸関節(せんちょうかんせつ)の機能不全もギックリ腰の原因として挙げられます。仙腸関節は骨盤を構成する関節で、この関節のわずかなズレや炎症が、腰部に強い痛みを引き起こすことがあります。

 

 

ギックリ腰を誘発する要因

ギックリ腰は、単一の原因で発症することは少なく、複数の要因が複合的に絡み合って起こることがほとんどです。主な誘発要因としては、以下のようなものが挙げられます。

  • 不良姿勢:長時間座りっぱなしのデスクワークや中腰での作業など、腰に負担のかかる姿勢を続けること。

  • 筋力低下:運動不足による腹筋や背筋といった体幹の筋力低下。特にインナーマッスルが重要です。

  • 疲労の蓄積:肉体的な疲労や睡眠不足などによる全身の疲労。

  • 冷え:腰部が冷えることで筋肉が収縮し、血行が悪くなること。

  • 急激な動作:無理な姿勢での持ち上げ動作、ひねり動作、くしゃみや咳など。

  • ストレス:精神的なストレスが筋肉の緊張を高め、痛みを誘発・悪化させることもあります。

これらの要因が重なることで、腰部の組織が脆弱になり、ギックリ腰が発生しやすくなります。

ギックリ腰が起きてしまったら

もしギックリ腰になってしまった場合、最も重要なのは「急性期の安静」です。無理に動こうとせず、最も痛みの少ない姿勢で横になり、患部を冷やすことが推奨されます。炎症が起きている可能性があるため、温めるのではなく、まずはアイシングで炎症を抑えることが大切です。また、市販の消炎鎮痛剤を服用するのも良いでしょう。

痛みが少し落ち着いてきたら、徐々に体を動かし始めることが重要です。長期間の安静は、かえって回復を遅らせる可能性があります。ただし、無理は禁物です。痛みのない範囲で、軽いストレッチやウォーキングから始めるようにしましょう。

そして、再発防止のためには、専門家による適切な診断と治療、そして生活習慣の見直しが不可欠です。ギックリ腰は一度経験すると癖になりやすいと言われるため、そのメカニズムを理解し、日頃から予防に努めることが何よりも大切です。

「ギックリ腰」改善のための3つの選択肢 | 府中の整骨院「スポルト鍼灸整骨院 多磨店」

「ギックリ腰」改善のための選択肢は、大きく分けて3つあります。

自宅でのセルフケア

ギックリ腰に見舞われた際、自宅での適切なセルフケアは早期回復に繋がります。

発症直後は、無理に動かず安静臥床を保ち、炎症を抑えるため患部を冷やしましょう。アイシングは痛みの軽減にも有効です。痛みが落ち着いてきたら、徐々に体を動かすことが大切です。例えば、膝を立てて仰向けになり、ゆっくりと骨盤傾斜運動を行うと、腰椎への負担を減らしつつ、体幹深部筋の活性化を促せます。

また、腹式呼吸を意識することで、腹横筋の働きを高め、腰部の安定性を向上させられます。無理のない範囲で、少しずつ日常動作を取り戻し、再発予防に努めましょう。

症状が重い場合は、薬剤の使用も検討されますが、自己判断での服用は厳禁です。必ず専門家の指示に従ってください。

また、誤った知識や方法で行うセルフケアは、かえって状態を悪化させる危険性もあります。もし症状が改善しない場合は、悪化する前に速やかに医師や専門家に相談し、適切な治療を受けてください。

整形外科を受診する

 

整形外科ではギックリ腰に対し、まず痛みの強い急性期には薬物療法を中心に、症状の緩和を図ります。

具体的には、非ステロイド性消炎鎮痛剤(NSAIDs)を処方し、炎症と痛みを抑えるほか、筋肉の過緊張を和らげる筋弛緩剤を用いることもあります。激しい痛みに対しては、神経ブロック注射が選択されることも。これは、痛みを伝える神経の経路に局所麻酔薬などを注入し、即座に痛みを軽減する目的で行われます。

これらの保存療法で改善が見られない場合や、椎間板ヘルニアなど明確な器質的病変が原因で、下肢のしびれや麻痺といった神経症状が強く出ているケースでは、手術療法が検討されることもあります。例えば、椎間板摘出術などで神経への圧迫を解除し、症状の根本的な改善を目指します。整形外科では、画像診断を基に、痛みの原因を特定し、状態に応じた最適な治療計画を提案します。

ただ、原因が特定しにくい症状に対しては、主に痛み止め(鎮痛剤)を処方し、その後の経過を観察するという保存療法的なアプローチが選択されます。

薬物療法は、痛みを一時的に早く抑えたい場合には非常に有効です。しかし、痛みの根本的な原因を解決するものではありません。そのため、痛みが一時的に和らいでも、症状が再発しやすいという点には注意が必要です。

整骨院での治療を選択する

整骨院では、ギックリ腰に対して身体のバランスを重視した治療を展開します。

まず、痛みの原因を探り、骨盤矯正で姿勢の歪みを整えることで、腰部への過度な負担を軽減します。これは、仙腸関節の機能不全によるギックリ腰にも効果的です。

施術の中心となるのは、筋肉の緊張を緩め血流を促進する手技療法(徒手療法)です。深部の筋肉に対するアプローチや、関節の可動域を広げるためのストレッチなどを組み合わせ、痛みを和らげながら身体本来の回復力を引き出します。

さらに、整骨院では鍼灸治療も積極的に活用されます。東洋医学に基づき、全身の「気」と「血」の巡りを整えることで、自然治癒力を高めます。

ギックリ腰の場合、患部周辺や関連する**経穴(ツボ)**に鍼を施し、筋肉の深部に直接刺激を与え、鎮痛効果や血行促進を図ります。また、お灸の温熱効果は筋肉の弛緩を促し、痛みの緩和に貢献します。これらの複合的な治療で、単に痛みを抑えるだけでなく、ギックリ腰の根本的な改善と再発予防を目指します。

整骨院での治療における留意点としては、治療が手技中心となるため、施術者の技術や知識に差がある点です。そのため、正しい理論とエビデンスに基づいた効果的な施術が提供されているかを見極めることが大切です。どのような治療理念を持ち、どのようなアプローチを行う整骨院を選ぶかが大切になります。

スポルト鍼灸整骨院 多磨店の行う「ギックリ腰」治療

 

 

スポルト鍼灸整骨院 多磨店の行う根本改善治療は、神経と血液の流れを正常化し、自然治癒力を高めることを目的としています。

神経と血液の流れを妨げている根本原因を追究し、骨盤矯正、筋膜リリース、神経調整などを組み合わせて根本原因にアプローチする治療法を「根本改善治療」といいます。

身体を構成する「骨格」「筋肉」「神経」3つの要素に同時にアプローチできるのが特徴です。

 

「骨盤・骨格矯正」で痛みの発生源を根本改善します。

骨盤は身体の土台、背骨は大黒柱です。

骨盤の歪みを矯正し、土台となる骨盤が正しいポジションに安定することにより、再び背骨が正常なS字カーブを描いて、痛みの発生源を根本から改善していきます。

痛みやシビレなどの不調を改善するにも、まずは骨組みから整えることが大切です。

「筋膜リリース」で筋肉の柔軟性を取り戻し、血流改善します。

筋肉を包み込む「筋膜」をリリースすることで、凝り固まった筋肉の柔軟性を取り戻し、全身の血流を改善し、リンパの流れを促進していきます。

筋肉が凝り固まったままの状態では、骨盤・骨格矯正の効果も半減してしまいます。

矯正された骨盤を維持させるためにも、患部の筋肉を柔らかくすることは必要不可欠です。

筋肉が柔軟性を取り戻すことで、骨盤が正しいポジションに安定し、内臓の働きやホルモンバランスも改善されます。

「神経調整」で神経の伝達異常を改善します。

痛みやシビレなどが長く続くと、神経も筋肉と同様に疲労し、感覚異常や知覚鈍麻、または神経過敏状態を引き起こしています。

骨盤や筋肉が正しい状態に戻ることで、ある程度の改善は見込めますが、慢性的な痛みやシビレの症状には、鍼灸治療を取入れた神経調整を行います。

神経調整で、神経の疲労を取り除き、慢性的な痛みやシビレをリセットします。

 

 

スポルト鍼灸整骨院 多磨店が考える健康とは、単に痛みがない状態を指すのではありません

それは「痛みなく快適な日常生活を送り、自分のやりたいことを自由にできること」、そして「身体的・精神的に調和がとれ、安定していること」です。

私たちは、目の前の痛みを取り除くだけでなく、その根本原因にアプローチし、「元に戻らない体づくり」を目指すという治療理念のもとに施術を行っています。

多くの場合、痛みがなくなると治療を中断され、再び同じような痛みに悩まされて来院される方が少なくありません。痛みが消えても、根本的な原因が解決され、「元に戻らない体づくり」ができていなければ、残念ながら同じ症状を繰り返してしまうのです。

そこで、スポルト鍼灸整骨院 多磨店では、その治療プロセスとして「改善予防型プログラム治療」を提供しています。

検査とカウンセリングを通じて、患者様お一人お一人の症状に合わせた個別の施術プログラムを作成し、そして骨盤矯正を軸に、筋膜リリースや神経調整(鍼灸治療)を組み合わせることで、症状を根本から改善へと導きます。身体を構成する骨格・筋肉・神経の3要素すべてにアプローチできるのが、私たちの治療の大きな特徴です。

皆様のお悩みが根本的に解決されるよう、私たちは本気で施術に取り組ませていただきます。長年同じ症状で悩まれている方、もう同じ痛みを繰り返したくないと願う方は、ぜひ一度、ご相談ください。

 

 

《※本記事はスポルト鍼灸整骨院総院長 / 川田英雄(厚生労働大臣認可 : 柔道整復師)が監修しています。》