顎関節症

  • 口を開けづらい…
  • 口を開ける、閉じる時に音が鳴る…
  • 食事をしている時に顎が痛くなる…
  • 夜、歯ぎしりや食いしばる癖がある…
  • 噛み合わせが悪い…

「顎関節症」の原因と症状 | 府中の整骨院「スポルト鍼灸整骨院 多磨店」

顎関節症(がくかんせつしょう)は、顎の関節とその周辺組織に異常が生じることで、様々な不快な症状を引き起こす疾患群の総称です。その症状は多岐にわたり、時に全身の不調にもつながることから、適切な理解と早期の対応が求められます。

顎関節の構造と顎関節症の発生メカニズム

顎関節は、頭蓋骨の一部である側頭骨(そくとうこつ)と、下顎を構成する下顎骨(かがくこつ)をつなぐ複雑な関節です。この関節は、食事や会話、嚥下といった日常の重要な動作を支える可動性の高い関節であり、その円滑な動きは私たちの生活の質に直結します。

顎関節の内部には、側頭骨と下顎骨の間に位置する関節円板(かんせつえんばん)と呼ばれる軟骨組織が存在します。この関節円板は、クッションの役割を果たすとともに、関節の滑らかな動きを助ける重要な構造物です。正常な状態では、関節円板は下顎の動きに合わせて適切に移動し、関節への負担を軽減します。

しかし、この関節円板の位置がずれたり、形状が変形したり、あるいは顎を動かす主要な筋肉である咀嚼筋(そしゃくきん)に過度な緊張や機能不全が生じると、顎関節のバランスが崩れます。この不均衡が、結果として顎関節症の発症へとつながります。

顎関節症の主な症状

顎関節症の症状は、患者によって多様ですが、一般的に以下の3つの主要な症状が挙げられます。これらの症状は単独で現れることもあれば、複数組み合わさって発現することもあります。

疼痛(とうつう):顎関節やその周囲の筋肉、特に咀嚼筋に痛みを感じます。食事中や会話中など顎を動かす際に痛みが強くなることが多く、時には安静時にもズキズキとした痛みが持続することもあります。耳の前方や頬骨の下あたり、こめかみに痛みが放散することもあります。

雑音(ざつおん):口を開け閉めする際に、「カクカク」「パキッ」といったクリック音や、「ジャリジャリ」「ミシミシ」といったクレンチング音が発生します。これは、ずれた関節円板が顎の動きに伴って元の位置に戻る際に生じる摩擦音や、関節軟骨の変性によるものと考えられています。

開口障害(かいこうしょうがい):口を大きく開けられない、あるいは開口途中で引っかかってしまうといった症状です。重度の場合には、指が2本入らないほど開口が制限されることもあります。これは、関節円板の異常な位置や咀嚼筋の過度な収縮が原因で、顎の動きが物理的に制限されるために生じます。

これらの主要な症状の他に、頭痛、首や肩のこり、耳鳴り、めまい、疲労感、さらには睡眠障害といった全身症状を伴うことも少なくありません。これらの関連症状も顎関節症の一環として捉えられることがあります。

 

 

顎関節症の分類

顎関節症は、その病態によって以下の4つの主要なタイプに分類されます。

I型:咀嚼筋痛障害:顎を動かす筋肉(咀嚼筋)の痛みや圧痛が主な症状で、筋肉の過度な緊張や疲労が原因です。

II型:関節包・靭帯障害:顎関節を覆う関節包や周囲の靭帯の炎症や損傷によって引き起こされる痛みや運動制限が特徴です。

III型:関節円板障害:関節円板の位置異常(前方転位など)が主な原因で、クリック音や開口障害を伴うことが多く、関節円板の整復性、非整復性によってさらに分類されます。

IV型:変形性顎関節症:関節の骨そのものに変形(骨増殖、骨吸収など)が生じるタイプで、進行すると開口障害や持続的な痛みが現れます。

顎関節症の主な原因

顎関節症の発症には、単一の原因ではなく、複数の要因が複雑に絡み合っていることが多いとされています。

精神的ストレス:ストレスは無意識の歯ぎしりや食いしばり(ブラキシズム)を引き起こし、顎関節や咀嚼筋に過剰な負担をかけます。

噛み合わせの異常:不正咬合、虫歯、歯周病、あるいは不適合な歯科修復物(詰め物や被せ物)などが、上下の歯の接触のバランスを崩し、顎関節に不均等な力を加えることがあります。

生活習慣:片側での咀嚼癖、頬杖、うつ伏せ寝、うつむき姿勢(猫背など)、硬い食品の頻繁な摂取などが、顎関節に継続的な負担をかけ、顎関節症のリスクを高めます。

外傷:顎への直接的な打撃や、交通事故などによる衝撃が、顎関節やその周辺組織に損傷を与え、顎関節症の原因となることがあります。

全身疾患:関節リウマチなどの全身性の関節疾患が、顎関節症の症状を悪化させる要因となることもあります。

これらの要因が組み合わさることで、顎関節に微細な損傷や炎症が生じ、それが持続することで顎関節症の症状が顕在化すると考えられています。顎関節症は進行性の疾患であり、放置すると症状が悪化し、治療がより困難になる場合があります。したがって、顎に何らかの異常を感じた場合は、速やかに歯科医師や口腔外科医などの専門医の診察を受けることが重要です。

「顎関節症」改善のための3つの選択肢 | 府中の整骨院「スポルト鍼灸整骨院 多磨店」

「顎関節症」改善のための選択肢は、大きく分けて3つあります。

自宅でのセルフケア

顎関節症を改善するために、自宅でできるセルフケアはいくつかあります。

1. 顎関節の安静と負担軽減

まずは、顎関節への負担を減らすことが大切です。硬い食べ物や弾力のあるガムは避け、一口を小さくしてゆっくり噛むよう心がけましょう。また、頬杖をつく癖やうつ伏せ寝は、顎関節に不均等な圧力をかけるため避けてください。ストレスによる無意識の食いしばりや歯ぎしり(ブラキシズム)は顎関節症の大きな原因となるため、日中も意識的に上下の歯を離すよう努めましょう。

2. 温罨法(おんあんぽう)とマッサージ

顎関節周囲の筋肉、特に咀嚼筋(そしゃくきん)の緊張を和らげるには、温罨法が有効です。蒸しタオルなどを使い、耳の前や頬のあたりを10〜15分ほど温めてください。その後、指の腹でゆっくりと円を描くようにマッサージを行うと、血行が促進され、筋肉の硬直が緩和されます。ただし、痛みが強い場合は無理に行わないでください。

3. 開口訓練

痛みが和らいでいる時期には、開口訓練も効果的です。鏡を見ながら、痛みを感じない範囲でゆっくりと口を開け閉めする練習を繰り返します。無理に大きく開けようとせず、あくまでスムーズな動きを意識してください。これは、関節円板の動きを改善し、顎関節の可動域を広げるのに役立ちます。

症状が重い場合は、薬剤の使用も検討されますが、自己判断での服用は厳禁です。必ず専門家の指示に従ってください。

また、誤った知識や方法で行うセルフケアは、かえって状態を悪化させる危険性もあります。もし症状が改善しない場合は、悪化する前に速やかに医師や専門家に相談し、適切な治療を受けてください。

整形外科を受診する

 

顎関節症の治療は、症状の重さや原因に応じて多岐にわたりますが、整形外科では主に保存的治療と、必要に応じて侵襲的な治療が選択されます。

1. 保存的治療

整形外科における顎関節症の治療の基本は、メスを使わない保存的治療です。

  • 薬物療法: 痛みが強い場合や炎症を伴う場合は、非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)や筋弛緩薬が処方されます。これにより、痛みを和らげ、顎関節周囲の筋肉の緊張を緩和します。神経障害性疼痛が疑われる場合には、神経痛に特化した薬剤が用いられることもあります。
  • 理学療法: 顎関節の可動域を改善し、周囲の筋肉を強化・弛緩させるためのストレッチや運動療法が行われます。温熱療法や低周波療法なども併用されることがあります。
  • スプリント療法(マウスピース療法): 夜間の歯ぎしりや食いしばりから顎関節を保護するために、スプリントと呼ばれるマウスピースを装着することがあります。これは、顎関節への負担を軽減し、歯の咬耗を防ぐ効果も期待できます。

2. 侵襲的治療(手術療法など)

保存的治療で効果が見られない場合や、関節円板の重度な転位、顎関節の変形が著しい場合には、手術療法が検討されることがあります。

  • 関節腔内洗浄療法: 顎関節の内部に生理食塩水などを注入し、炎症物質を洗い流すことで、関節の動きを改善します。
  • 関節鏡視下手術: 小さな切開部から内視鏡を挿入し、関節内部の状態を直接確認しながら、関節円板の位置を修正したり、炎症組織を除去したりします。
  • 開口術: 重度の変形や癒着がある場合に、顎関節を開いて直接処置する手術です。

しかし、顎関節症の治療は通常、歯科医や口腔外科医が専門とします。整形外科での治療は、あくまで補助的な役割となる場合が多く、包括的なアプローチが不可欠です。まずは口腔内の問題を診断するため、専門の歯科医を受診し、その後、適切な指導のもとで治療を進めることが肝要です。

整骨院での治療を選択する

整骨院では、顎関節症に対して、根本的な原因となる身体の歪みや筋肉の緊張に着目した治療を行います。顎関節は全身のバランスと密接に関連しているため、姿勢の改善が非常に重要です。

まず、骨盤矯正を通して身体の土台である骨盤の歪みを整え、その結果として背骨や頸椎の配列を正常に導きます。これにより、顎関節にかかる負担を軽減し、顎の動きをスムーズにする土台を築きます。

次に、顎関節周囲の咀嚼筋(そしゃくきん)や、首から肩にかけての関連筋に対して、手技療法やストレッチを用いて丁寧にアプローチします。硬くなった筋肉を緩めることで、顎の開閉時の痛みや違和感を軽減し、開口制限の改善を目指します。

さらに、整骨院によっては鍼灸治療も行われます。鍼灸治療では、顎関節周囲の特定のツボ(例えば、下関(げかん)や頰車(きょうしゃ)など)に鍼を施し、血行促進や筋肉の緊張緩和を図ります。また、自律神経のバランスを整える効果も期待できるため、ストレスが原因の歯ぎしりや食いしばりによる顎関節への負担軽減にも繋がります。鍼の刺激によって、深部の筋肉のコリを直接的に緩め、痛みの原因となるトリガーポイントを解除する効果も期待できます。これらの治療を通じて、顎関節症の症状を緩和し、再発しにくい身体づくりをサポートします。

整骨院での治療における留意点としては、治療が手技中心となるため、施術者の技術や知識に差がある点です。そのため、正しい理論とエビデンスに基づいた効果的な施術が提供されているかを見極めることが大切です。どのような治療理念を持ち、どのようなアプローチを行う整骨院を選ぶかが大切になります。

スポルト鍼灸整骨院 多磨店の行う「顎関節症」に対する治療

 

 

スポルト鍼灸整骨院 多磨店の行う根本改善治療は、神経と血液の流れを正常化し、自然治癒力を高めることを目的としています。

神経と血液の流れを妨げている根本原因を追究し、骨盤矯正、筋膜リリース、神経調整などを組み合わせて根本原因にアプローチする治療法を「根本改善治療」といいます。

身体を構成する「骨格」「筋肉」「神経」3つの要素に同時にアプローチできるのが特徴です。

 

「骨盤・骨格矯正」で痛みの発生源を根本改善します。

骨盤は身体の土台、背骨は大黒柱です。

骨盤の歪みを矯正し、土台となる骨盤が正しいポジションに安定することにより、再び背骨が正常なS字カーブを描いて、痛みの発生源を根本から改善していきます。

痛みやシビレなどの不調を改善するにも、まずは骨組みから整えることが大切です。

「筋膜リリース」で筋肉の柔軟性を取り戻し、血流改善します。

筋肉を包み込む「筋膜」をリリースすることで、凝り固まった筋肉の柔軟性を取り戻し、全身の血流を改善し、リンパの流れを促進していきます。

筋肉が凝り固まったままの状態では、骨盤・骨格矯正の効果も半減してしまいます。

矯正された骨盤を維持させるためにも、患部の筋肉を柔らかくすることは必要不可欠です。

筋肉が柔軟性を取り戻すことで、骨盤が正しいポジションに安定し、内臓の働きやホルモンバランスも改善されます。

「神経調整」で神経の伝達異常を改善します。

痛みやシビレなどが長く続くと、神経も筋肉と同様に疲労し、感覚異常や知覚鈍麻、または神経過敏状態を引き起こしています。

骨盤や筋肉が正しい状態に戻ることで、ある程度の改善は見込めますが、慢性的な痛みやシビレの症状には、鍼灸治療を取入れた神経調整を行います。

神経調整で、神経の疲労を取り除き、慢性的な痛みやシビレをリセットします。

 

 

スポルト鍼灸整骨院 多磨店が考える健康とは、単に痛みがない状態を指すのではありません

それは「痛みなく快適な日常生活を送り、自分のやりたいことを自由にできること」、そして「身体的・精神的に調和がとれ、安定していること」です。

私たちは、目の前の痛みを取り除くだけでなく、その根本原因にアプローチし、「元に戻らない体づくり」を目指すという治療理念のもとに施術を行っています。

多くの場合、痛みがなくなると治療を中断され、再び同じような痛みに悩まされて来院される方が少なくありません。痛みが消えても、根本的な原因が解決され、「元に戻らない体づくり」ができていなければ、残念ながら同じ症状を繰り返してしまうのです。

そこで、スポルト鍼灸整骨院 多磨店では、その治療プロセスとして「改善予防型プログラム治療」を提供しています。

検査とカウンセリングを通じて、患者様お一人お一人の症状に合わせた個別の施術プログラムを作成し、そして骨盤矯正を軸に、筋膜リリースや神経調整(鍼灸治療)を組み合わせることで、症状を根本から改善へと導きます。身体を構成する骨格・筋肉・神経の3要素すべてにアプローチできるのが、私たちの治療の大きな特徴です。

皆様のお悩みが根本的に解決されるよう、私たちは本気で施術に取り組ませていただきます。長年同じ症状で悩まれている方、もう同じ痛みを繰り返したくないと願う方は、ぜひ一度、ご相談ください。

 

 

《※本記事はスポルト鍼灸整骨院総院長 / 川田英雄(厚生労働大臣認可 : 柔道整復師)が監修しています。》