ランナー膝〈府中市 多磨の整骨院「スポルト鍼灸整骨院」〉

2024年08月7日

ランナー膝の原因と症状 | 府中市 多磨の整骨院「スポルト鍼灸整骨院」

こんにちは! 府中市 多磨駅1分の「スポルト鍼灸整骨院 多磨店」です。 今回は「ランナー膝」について詳しくお話ししたいと思います。

 

 

ランニングや登山といった持久力を必要とする運動は、心肺機能を高め、全身の健康を促進する素晴らしい活動です。しかし、これらの運動には特有のリスクが伴います。その一つが「ランナー膝」として知られる膝の痛みです。

ランナー膝は正式には腸脛靱帯症候群(Iliotibial Band Syndrome: ITBS)と呼ばれ、特にランニングを行う人々に多く見られますが、登山者や長時間の歩行を行う人々にも発生する可能性があります。

ランナー膝の原因

ランナー膝の主な原因は、膝の外側に位置する腸脛靱帯(Iliotibial Band: ITB)が過度に使用されることによる摩擦です。腸脛靱帯は、大腿筋膜張筋と大臀筋に付着し、膝関節を横断して脛骨に接続する長い靱帯です。

ランニングや登山の際、この靱帯が大腿骨の外側顆(Lateral Femoral Epicondyle)に繰り返し擦れることで炎症が発生し、痛みを引き起こします。この摩擦は特に、坂道の上り下りや長時間の走行で顕著になります。

オーバーユース(過度の使用)だけでなく、以下のような要因もランナー膝のリスクを高めます:

  1. 1.筋力のアンバランス:特に大腿四頭筋やハムストリングスの筋力が不均衡だと、膝関節に異常なストレスがかかります。
  2. 2.柔軟性の欠如:腸脛靱帯やその周辺の筋肉の柔軟性が不足していると、摩擦が増加します。
  3. 3.ランニングフォームの問題:不適切なフォームで走ることが、膝に余計な負担をかける原因となります。
  4. 4.不適切なシューズ:ランニングシューズが適切でない場合、衝撃がうまく吸収されず、膝に直接負担がかかります。
ランナー膝の症状

ランナー膝の主な症状は、膝の外側に鋭い痛みを感じることです。この痛みはランニングや登山中に特に強く現れ、休息を取ると軽減することが多いです。

しかし、症状が進行すると、階段の昇降や長時間の座位からの立ち上がりなど、日常生活の動作でも痛みを感じるようになります。

他の症状としては:

  • 腫れや炎症:膝の外側が腫れ、炎症が見られることがあります。
  • 動作の制限:痛みにより、膝の動きが制限されることがあります。
  • クリック音:膝を動かす際にクリック音が聞こえることがあります。
予防と対策

ランナー膝を予防するためには、以下のような対策が効果的です:

  • ストレッチ:運動前後に腸脛靱帯、大腿四頭筋、ハムストリングスのストレッチを行い、柔軟性を保つことが重要です。
  • 筋力強化:大腿四頭筋やハムストリングス、臀筋の筋力をバランスよく強化することで、膝関節の安定性を高めます。
  • 正しいシューズの選択:適切なランニングシューズを選び、インソールを使用することで、膝への負担を軽減します。
  • フォームの見直し:ランニングフォームを改善することで、膝にかかるストレスを軽減できます。

 

 

ランナー膝の治療法とリハビリ | 府中市 多磨の整骨院「スポルト鍼灸整骨院」

治療法の基本

ランナー膝の治療は、まず炎症を抑え、痛みを軽減することから始まります。初期の段階で適切な処置を行うことで、症状の悪化を防ぎ、早期の回復が期待できます。以下に、一般的な治療法を詳しく説明します。

RICE療法

RICE療法は、Rest(休息)、Ice(冷却)、Compression(圧迫)、Elevation(挙上)の頭文字を取ったもので、急性期の炎症と痛みを緩和するために広く用いられます。

  • 休息: ランニングや登山などの膝に負担をかける活動を一時的に中止し、膝を安静に保ちます。
  • 冷却: 氷や冷却パックを使って、炎症部位を20分程度冷やします。これを数時間おきに繰り返すと効果的です。
  • 圧迫: 包帯やサポーターを使って膝を適度に圧迫し、腫れを抑えます。
  • 挙上: 膝を心臓より高い位置に挙げることで、腫れを軽減します。
鍼灸とマッサージ

鍼灸治療は、炎症を抑え、血流を改善する効果が期待できます。特に、痛みを和らげるツボを刺激することで、早期の痛み軽減が可能です。また、マッサージは腸脛靱帯周囲の筋肉をほぐし、柔軟性を高める効果があります。

リハビリとストレッチ

炎症が収まり次第、リハビリを開始します。リハビリでは、以下のようなエクササイズが推奨されます。

  • 大腿四頭筋の強化: スクワットやレッグプレスなどの運動で、大腿四頭筋を鍛えます。
  • ハムストリングスの強化: レッグカールやデッドリフトなどで、ハムストリングスの筋力を向上させます。
  • ストレッチ: 腸脛靱帯、大腿四頭筋、ハムストリングスのストレッチを定期的に行い、柔軟性を維持します。
フォームの改善と装備の見直し

ランナー膝の再発を防ぐためには、ランニングフォームの改善が重要です。専門家によるフォームチェックを受け、必要に応じて改善点を指導してもらいましょう。また、シューズやインソールの見直しも重要です。適切なシューズは、膝への衝撃を吸収し、負担を軽減します。

物理療法

超音波療法や低周波治療などの物理療法は、炎症を抑え、痛みを和らげる効果があります。これらの治療法は、スポーツ整骨院で受けることができます。

継続的なケアと予防

ランナー膝は再発しやすい症状のため、継続的なケアが重要です。以下のポイントに注意しながら、日常生活やトレーニングを行いましょう。

  • 定期的なストレッチ: 運動前後に必ずストレッチを行い、筋肉の柔軟性を維持します。
  • 適度なトレーニング: 過度なトレーニングは避け、適度な運動量を心がけます。休息日を設け、身体を回復させることも重要です。
  • 体重管理: 適切な体重を維持することで、膝への負担を軽減できます。

スポルト鍼灸整骨院 多磨店では、ランナー膝の治療と予防に力を入れています。専門的な治療とアドバイスを通じて、皆様の健康をサポートいたします。

ランナー膝に関するご相談は、ぜひ当院までお寄せください。