変形性膝関節症

  • 歩くのが辛い…
  • 運動不足である…
  • 椅子からの立ち上がりに時間が掛かる…
  • 膝の注射をしても余り効果がない…
  • 手術を受けるのは怖い…

変形性膝関節症の原因と症状 | 府中の整骨院「スポルト鍼灸整骨院 多磨店」

変形性膝関節症とは何か?その病態と進行、症状を深く理解する

変形性膝関節症は、膝の関節軟骨がすり減り、関節が変形することで、痛みや機能障害を引き起こす慢性的な病気です。特に中高年以降に多く見られ、加齢とともにその罹患率は増加します。日本における変形性膝関節症の患者数は非常に多く、特に女性に多い傾向があります。この病気は、日常生活動作に大きな支障をきたし、生活の質を著しく低下させる可能性があります。

膝関節の構造と変形性膝関節症の発生メカニズム

膝関節は、大腿骨(太ももの骨)、脛骨(すねの骨)、膝蓋骨(膝のお皿)の3つの骨から構成される複雑な関節です。これらの骨の表面は、ガラスのように滑らかで弾力性に富む関節軟骨で覆われています。関節軟骨は、骨同士が直接擦れるのを防ぎ、膝にかかる衝撃を吸収するクッションの役割を果たしています。また、関節内には、滑液と呼ばれる液体があり、軟骨に栄養を供給し、関節の動きを潤滑にしています。

変形性膝関節症の発生メカニズムは、主にこの関節軟骨の変性と摩耗から始まります。長年の使用、体重の負荷、繰り返しの衝撃、あるいは過去の外傷(半月板損傷や靭帯損傷など)によって、関節軟骨は徐々にすり減っていきます。軟骨がすり減ると、クッション性が失われ、骨同士が直接こすれ合うようになります。これにより、炎症が生じ、痛みが発生します。

炎症が続くと、関節を包む滑膜(かつまく)から異常な滑液が分泌され、膝に水が溜まる「関節水腫」を引き起こすことがあります。さらに病気が進行すると、骨同士がこすれる刺激によって、骨が異常に増殖し、骨棘(こつきょく)と呼ばれるトゲのようなものが形成されます。この骨棘が周囲の組織や神経を刺激したり、関節の動きを妨げたりすることで、さらに痛みを悪化させます。最終的には、関節の変形が進み、O脚(内側型変形性膝関節症に多い)やX脚(外側型変形性膝関節症に多い)といったアライメント異常を呈するようになります。

 

 

変形性膝関節症の主な症状

変形性膝関節症の症状は、病気の進行度合いによって異なりますが、典型的なものとしては以下のような症状が挙げられます。

  • 動作開始時の痛み(初期の症状)朝起きて歩き始めるときや、座っていて立ち上がるときなど、動き出しに膝に痛みを感じるのが特徴です。しかし、しばらく動いていると痛みが和らぐことが多いです。

  • 階段昇降時の痛み特に階段を下りるときに膝に大きな負担がかかるため、痛みが強くなる傾向があります。

  • 長く歩いた時の痛み長時間の歩行や立ち仕事の後などに、膝が重だるく感じたり、痛みが強くなったりします。

  • 正座やしゃがむ動作の困難膝を深く曲げる動作が困難になり、痛みを伴うようになります。

  • 関節の腫れ、熱感関節内の炎症が強い場合、膝が腫れたり、触ると熱っぽく感じたりします。

  • 関節に水が溜まる(関節水腫)炎症が強い場合、関節液が過剰に分泌され、膝に水が溜まることがあります。膝がパンパンに腫れ、曲げ伸ばしがしにくくなります。

  • 膝の変形病気が進行すると、関節の変形が目立つようになり、O脚やX脚に変形することがあります。

  • 可動域制限膝の曲げ伸ばしができる範囲が狭くなり、日常生活に支障をきたすようになります。

変形性膝関節症の誘発要因

変形性膝関節症の主な誘発要因としては、以下のようなものが挙げられます。

  • 加齢関節軟骨は年齢とともに水分量が減り、弾力性が失われてすり減りやすくなります。

  • 肥満体重が増えることで、膝関節にかかる負担が大きくなり、軟骨の摩耗を加速させます。

  • 性別女性は男性に比べて、変形性膝関節症の発症率が高い傾向にあります。これは、筋力や骨格、ホルモンの影響などが関係していると考えられています。

  • O脚・X脚元々O脚やX脚の人は、膝関節の一部に偏った負担がかかりやすいため、変形性膝関節症の進行を早める可能性があります。

  • 遺伝的要因家族に変形性膝関節症の人がいる場合、発症リスクが高まることがあります。

  • 過度の運動や労働膝に強い衝撃や負担をかけるようなスポーツや職業は、軟骨の損傷を早める原因となることがあります。

  • 過去の怪我半月板損傷、靭帯損傷、骨折など、過去に膝を怪我したことがある場合、後に変形性膝関節症を発症するリスクが高まります。

診断と治療

変形性膝関節症の診断は、症状の問診、身体所見(膝の腫れ、圧痛、可動域など)、そしてX線(レントゲン)検査によって行われます。X線検査では、関節の隙間の狭小化、骨棘の形成、骨の硬化などが確認できます。必要に応じて、MRIや関節液検査が行われることもあります。

治療は、まず保存療法が中心となります。薬物療法(消炎鎮痛剤)、ヒアルロン酸注射、物理療法、運動療法などが組み合わされます。これらの治療で改善が見られない場合や、痛みが強く日常生活に大きな支障がある場合には、手術療法(関節鏡視下手術、高位脛骨骨切り術、人工膝関節置換術など)が検討されます。

変形性膝関節症は進行性の病気ですが、早期に適切な診断を受け、生活習慣の見直しやリハビリテーションを行うことで、症状の進行を遅らせ、快適な日常生活を送ることが可能です。

 

「変形性膝関節症」改善のための3つの選択肢 | 府中の整骨院「スポルト鍼灸整骨院 多磨店」

「変形性膝関節症」改善のための選択肢は、大きく分けて3つあります。

自宅でのセルフケア

変形性膝関節症の症状を和らげるには、自宅で無理なく継続できるセルフケアが非常に大切です。

痛みが強い時は無理せず安静にし、炎症を抑えるためにアイシングを活用しましょう。痛みが落ち着いてきたら、膝に負担をかけない範囲で、太ももの筋肉(大腿四頭筋)を強化する運動を取り入れてください。例えば、椅子に座って膝を伸ばす運動や、タオルを膝の下に入れて押し潰す運動は、関節軟骨への負荷を軽減し、膝の安定性を高めます。

また、適度なウォーキングや水中ウォーキングは、膝への衝撃を抑えつつ全身運動ができるためおすすめです。入浴などで膝周りを温め、血行を促進するのも効果的です。継続的なセルフケアで、快適な日常生活を取り戻しましょう。

症状が重い場合は、薬剤の使用も検討されますが、自己判断での服用は厳禁です。必ず専門家の指示に従ってください。

また、誤った知識や方法で行うセルフケアは、かえって状態を悪化させる危険性もあります。もし症状が改善しない場合は、悪化する前に速やかに医師や専門家に相談し、適切な治療を受けてください。

整形外科を受診する

整形外科では変形性膝関節症に対し、症状の進行度合いに応じて治療を行います。まず、初期〜中期では保存療法が中心です。痛みや炎症を抑えるため、非ステロイド性消炎鎮痛剤(NSAIDs)などの薬物療法が処方されます。また、ヒアルロン酸注射を膝関節内に注入し、関節軟骨の保護や潤滑作用を促すことも一般的です。痛みが強い場合には、ステロイド注射を併用することもあります。

これらの保存療法で改善が見られない、あるいは痛みが強く日常生活に支障をきたす場合は、手術療法が検討されます。関節鏡視下手術で関節内のクリーニングや半月板の処置を行ったり、進行した症例では高位脛骨骨切り術でO脚を矯正したり、最終的には人工膝関節置換術で関節そのものを置き換えたりすることで、膝の機能回復と痛みの軽減を目指します。

ただ、原因が特定しにくい症状に対しては、主に痛み止め(鎮痛剤)を処方し、その後の経過を観察するという保存療法的なアプローチが選択されます。

薬物療法は、痛みを一時的に早く抑えたい場合には非常に有効です。しかし、痛みの根本的な原因を解決するものではありません。そのため、痛みが一時的に和らいでも、症状が再発しやすいという点には注意が必要です。

整骨院での治療を選択する

整骨院では、変形性膝関節症の痛みに対し、膝だけでなく身体全体のバランスに着目した施術を行います。

まず、問診と触診で膝関節の変形度合いに加え、股関節、足首、そして骨盤の歪みまで詳細に評価し、膝への負担増大の根本原因を特定します。その上で、骨盤矯正や姿勢矯正を通じて身体の軸を整え、膝にかかる不適切な負荷を軽減することを目指します。

主な施術として、硬くなった膝周囲の筋肉(大腿四頭筋、ハムストリングス、腓腹筋など)を緩め、血流を促進する手技療法(徒手療法)が中心です。これには、深部の筋肉へのマッサージや、膝関節の可動域を広げるためのストレッチ、そして関節の動きを改善する関節モビライゼーションなどが含まれます。

さらに、鍼灸治療も効果的な選択肢です。東洋医学の観点から、全身の「気」と「血」の巡りを整え、自然治癒力を引き出します。変形性膝関節症の場合、膝の周りの経穴(ツボ)、例えば内膝眼(ないしつがん)、外膝眼(がいしつがん)や、足の足三里(あしさんり)などに鍼を施すことで、筋肉の深部に直接刺激を与え、鎮痛効果や血行改善を図ります。お灸を併用すれば、温熱効果により筋肉の弛緩をさらに促進し、症状の緩和に貢献します。

これらの複合的な施術と、日常生活でのアドバイスを通じて、変形性膝関節症による痛みの改善と、快適な生活への復帰をサポートします。

整骨院での治療における留意点としては、治療が手技中心となるため、施術者の技術や知識に差がある点です。そのため、正しい理論とエビデンスに基づいた効果的な施術が提供されているかを見極めることが大切です。どのような治療理念を持ち、どのようなアプローチを行う整骨院を選ぶかが大切になります。

 

スポルト鍼灸整骨院 多磨店の行う「変形性膝関節症」治療

 

 

スポルト鍼灸整骨院 多磨店の行う根本改善治療は、神経と血液の流れを正常化し、自然治癒力を高めることを目的としています。

神経と血液の流れを妨げている根本原因を追究し、骨盤矯正、筋膜リリース、神経調整などを組み合わせて根本原因にアプローチする治療法を「根本改善治療」といいます。

身体を構成する「骨格」「筋肉」「神経」3つの要素に同時にアプローチできるのが特徴です。

 

「骨盤・骨格矯正」で痛みの発生源を根本改善します。

骨盤は身体の土台、背骨は大黒柱です。

骨盤の歪みを矯正し、土台となる骨盤が正しいポジションに安定することにより、再び背骨が正常なS字カーブを描いて、痛みの発生源を根本から改善していきます。

痛みやシビレなどの不調を改善するにも、まずは骨組みから整えることが大切です。

「筋膜リリース」で筋肉の柔軟性を取り戻し、血流改善します。

筋肉を包み込む「筋膜」をリリースすることで、凝り固まった筋肉の柔軟性を取り戻し、全身の血流を改善し、リンパの流れを促進していきます。

筋肉が凝り固まったままの状態では、骨盤・骨格矯正の効果も半減してしまいます。

矯正された骨盤を維持させるためにも、患部の筋肉を柔らかくすることは必要不可欠です。

筋肉が柔軟性を取り戻すことで、骨盤が正しいポジションに安定し、内臓の働きやホルモンバランスも改善されます。

「神経調整」で神経の伝達異常を改善します。

痛みやシビレなどが長く続くと、神経も筋肉と同様に疲労し、感覚異常や知覚鈍麻、または神経過敏状態を引き起こしています。

骨盤や筋肉が正しい状態に戻ることで、ある程度の改善は見込めますが、慢性的な痛みやシビレの症状には、鍼灸治療を取入れた神経調整を行います。

神経調整で、神経の疲労を取り除き、慢性的な痛みやシビレをリセットします。

 

 

スポルト鍼灸整骨院 多磨店が考える健康とは、単に痛みがない状態を指すのではありません

それは「痛みなく快適な日常生活を送り、自分のやりたいことを自由にできること」、そして「身体的・精神的に調和がとれ、安定していること」です。

私たちは、目の前の痛みを取り除くだけでなく、その根本原因にアプローチし、「元に戻らない体づくり」を目指すという治療理念のもとに施術を行っています。

多くの場合、痛みがなくなると治療を中断され、再び同じような痛みに悩まされて来院される方が少なくありません。痛みが消えても、根本的な原因が解決され、「元に戻らない体づくり」ができていなければ、残念ながら同じ症状を繰り返してしまうのです。

そこで、スポルト鍼灸整骨院 多磨店では、その治療プロセスとして「改善予防型プログラム治療」を提供しています。

検査とカウンセリングを通じて、患者様お一人お一人の症状に合わせた個別の施術プログラムを作成し、そして骨盤矯正を軸に、筋膜リリースや神経調整(鍼灸治療)を組み合わせることで、症状を根本から改善へと導きます。身体を構成する骨格・筋肉・神経の3要素すべてにアプローチできるのが、私たちの治療の大きな特徴です。

皆様のお悩みが根本的に解決されるよう、私たちは本気で施術に取り組ませていただきます。長年同じ症状で悩まれている方、もう同じ痛みを繰り返したくないと願う方は、ぜひ一度、ご相談ください。

 

 

《※本記事はスポルト鍼灸整骨院総院長 / 川田英雄(厚生労働大臣認可 : 柔道整復師)が監修しています。》