めまい・耳鳴り

  • いつも低音が聴こえている…
  • 耳に不快感がある…
  • 音源がないのに音が聴こえる…
  • 身体が浮いたような感じがする…
  • ストレスを感じやすい…

めまい・耳鳴りの原因と症状 | 府中の整骨院「スポルト鍼灸整骨院 多磨店」

めまい・耳鳴りとは何か?その多様な原因と症状を深く理解する

めまいと耳鳴りは、いずれも日常生活に大きな影響を及ぼしうる不快な症状であり、しばしば同時に現れることがあります。しかし、それぞれが単独で発生することも多く、その原因は非常に多岐にわたります。平衡感覚や聴覚を司る耳の異常だけでなく、脳の疾患、全身の病気、精神的なストレスなど、様々な背景が考えられるため、安易な自己判断は避け、専門家による正確な診断が不可欠です。

めまいとは何か?その種類とメカニズム

めまいは、大きく分けて「回転性めまい」「浮動性めまい」「失神性めまい」の3つのタイプに分類されます。

  • 回転性めまい: 周囲の景色がグルグルと回るような感覚や、自分が回転しているような感覚に襲われるめまいです。多くの場合、吐き気や嘔吐、冷や汗などの自律神経症状を伴い、耳鳴りや難聴を併発することもあります。このタイプのめまいは、平衡感覚を司る「内耳(ないじ)」や、内耳から脳に情報を伝える「前庭神経(ぜんていしんけい)」の異常、あるいは脳幹や小脳といった脳の平衡中枢の異常が原因となることが多いです。

    • メニエール病: 内耳の内リンパ液が増えすぎることで、内耳の圧が上昇し、回転性めまい、耳鳴り、難聴の3つの症状が同時に、または周期的に現れる病気です。

    • 良性発作性頭位めまい症(BPPV): 頭を特定の向きに動かしたときに、内耳にある「耳石(じせき)」が剥がれて半規管に入り込み、めまいを引き起こす最も一般的な回転性めまいです。数十秒から数分で治まることが多いです。

    • 前庭神経炎: 前庭神経に炎症が生じることで、突然激しい回転性めまいと吐き気が起こります。難聴や耳鳴りを伴わないのが特徴です。

  • 浮動性めまい: 体がフワフワと浮いているような感覚や、グラグラと揺れるような感覚のめまいです。まっすぐ歩けない、体が傾くなどの症状を伴うことがあります。このタイプのめまいは、脳の機能障害(脳梗塞、脳出血、脳腫瘍など)や、全身の病気(高血圧、低血圧、貧血、不整脈など)、精神的な要因(ストレス、不安、うつ病など)が原因となることが多いです。

  • 失神性めまい: 眼前が真っ暗になり、意識が遠のくようなめまいです。失神や意識喪失を伴うこともあり、心臓病(不整脈、心不全など)や起立性低血圧、脳の血流不足が原因となることが多いため、緊急性が高いめまいです。

耳鳴りとは何か?その種類とメカニズム

耳鳴りは、外部に音源がないにもかかわらず、キーン、ジー、ボー、ブンブンといった様々な音が耳の中で聞こえる現象です。耳鳴りは、難聴の症状と併発することが多く、聴覚系のどこかに異常があることを示唆しています。

  • 自覚的耳鳴り: 本人だけが聞こえる耳鳴りで、ほとんどの耳鳴りがこれに該当します。聴覚系の障害が原因となります。

  • 他覚的耳鳴り: 他の人にも聞こえる耳鳴りで、非常に稀です。血管の拍動音や筋肉のけいれん音が原因となることがあります。

耳鳴りの発生メカニズムは複雑ですが、主に以下のような原因が考えられます。

  • 内耳性の耳鳴り:

    • 加齢性難聴(老人性難聴): 年齢とともに聴力が低下することで、脳が音の情報を補おうとして耳鳴りが生じると考えられています。

    • 突発性難聴: 突然片耳の聴力が低下し、耳鳴りやめまいを伴うことがあります。早期治療が重要です。

    • メニエール病: めまいと同様に、耳鳴りも主な症状の一つです。

    • 騒音性難聴: 大音量に長時間さらされることで、内耳の**有毛細胞(ゆうもうさいぼう)**が損傷し、難聴と耳鳴りを引き起こします。

    • 薬剤性: 一部の薬剤(抗生物質、解熱鎮痛剤、利尿剤など)の副作用として耳鳴りが生じることがあります。

  • 中枢神経性の耳鳴り: 脳の疾患(脳腫瘍、脳血管障害など)が原因で耳鳴りが生じることもあります。

  • 循環器系の耳鳴り: 高血圧や動脈硬化、貧血など、血流の異常が耳鳴りとして感知されることがあります(拍動性耳鳴り)。

  • 全身性の耳鳴り: ストレス、睡眠不足、過労、自律神経の乱れ、首や肩の凝り、顎関節症なども耳鳴りを悪化させたり、誘発したりすることがあります。特に、自律神経失調症の症状としてめまいと耳鳴りが同時に現れるケースは少なくありません。

めまい・耳鳴りの診断と受診の目安

めまいと耳鳴りの診断では、まず問診で症状の性質(回転性か浮動性か、いつから、どのような時に、どのくらいの頻度で、他の症状の有無など)を詳細に聞き取ります。次に、耳鼻咽喉科では聴力検査、平衡機能検査(重心動揺検査、眼振検査など)、内耳の電気生理学的検査などが行われます。神経内科では、脳波検査、MRI、CTなどの画像診断が行われ、脳の異常がないか確認します。

以下のような症状を伴う場合は、緊急性が高いため、速やかに医療機関を受診してください。

  • 突然発症した激しいめまいで、意識が朦朧とする、ろれつが回らない、手足の麻痺を伴う

  • 経験したことのないような強い頭痛を伴うめまい

  • めまいとともに高熱や意識障害がある

  • 耳鳴りとともに急激な視力低下や視野障害がある

めまいや耳鳴りは、放置すると症状が慢性化したり、原因疾患の治療が遅れたりするリスクがあります。気になる症状があれば、自己判断せずに、まずは耳鼻咽喉科や脳神経外科、神経内科などの専門医に相談し、適切な診断を受けることが大切です。

「めまい・耳鳴り」改善のための3つの選択肢 | 府中の整骨院「スポルト鍼灸整骨院 多磨店」

「めまい・耳鳴り」改善のための選択肢は、大きく分けて3つあります。

自宅でのセルフケア

めまい・耳鳴りのセルフケアでは、内耳の血流改善と自律神経の安定が重要です。

規則正しい生活を送り、睡眠不足や過労を避けることが基本ですが、首や肩の筋緊張を和らげる軽いストレッチや温熱療法も有効です。とくに頸椎周囲の緊張が内耳への血流を阻害し、蝸牛神経や前庭神経の機能低下を招くことがあるため、深呼吸や入浴で交感神経の過緊張を鎮める工夫が、めまい・耳鳴りの軽減につながります。

症状が重い場合は、薬剤の使用も検討されますが、自己判断での服用は厳禁です。必ず専門家の指示に従ってください。

また、誤った知識や方法で行うセルフケアは、かえって状態を悪化させる危険性もあります。もし症状が改善しない場合は、悪化する前に速やかに医師や専門家に相談し、適切な治療を受けてください。

整形外科を受診する

整形外科でのめまい・耳鳴りの治療は、頸椎症や脊髄神経根症、椎骨動脈循環不全など骨・神経・血管由来の原因を特定することから始まります。

薬物療法では、血流改善を目的とした抗血小板薬や末梢循環改善薬、筋弛緩薬が使用されることがあります。椎骨動脈圧迫や神経根の強い絞扼が認められる場合には、頸椎除圧術や固定術といった手術療法が選択されることもあり、根本的な原因除去が症状改善に直結します。

ただ、原因が特定しにくい症状に対しては、主に薬剤を処方し、その後の経過を観察するという保存療法的なアプローチが選択されます。

薬物療法は、痛みを一時的に早く抑えたい場合には非常に有効です。しかし、痛みの根本的な原因を解決するものではありません。そのため、痛みが一時的に和らいでも、症状が再発しやすいという点には注意が必要です。

整骨院での治療を選択する

整骨院では、めまいや耳鳴りそのものを直接治療するのではなく、それらの症状を悪化させる身体の不調、特に自律神経の乱れや、首・肩の筋肉の緊張、姿勢の歪みに着目してアプローチします。

まず、問診と触診で患者さんの症状、生活習慣、ストレス状況に加え、首の可動域、肩の凝り、骨盤の歪みなどを詳細に評価します。これは、身体のバランスの崩れが自律神経系に影響を与え、めまいや耳鳴りの原因となりうるためです。

主な施術として、鍼灸治療が非常に重要な役割を担います。東洋医学の観点から、全身の「気」と「血」の巡りを整え、身体本来の自然治癒力を高めることを目指します。特に、めまいや耳鳴りに効果的とされる経穴(ツボ)、例えば首の付け根にある風池(ふうち)や天柱(てんちゅう)、耳の周囲にある聴宮(ちょうきゅう)や耳門(じもん)、全身のバランスを整える足三里(あしさんり)などに鍼を施すことで、首や肩の血流を改善し、筋肉の緊張を緩和、そして自律神経(交感神経と副交感神経)のバランスを調整する効果が期待できます。お灸を併用すれば、温熱効果で身体を深部から温め、深いリラックス状態へと導きます。

また、手技療法(徒手療法)で首や肩、背中など、めまいや耳鳴りと関連の深い部位の筋肉の緊張を緩めたり、骨盤矯正によって全身の姿勢を整えたりすることも行います。

これらの複合的な施術と、自宅で実践できる軽い体操や生活習慣に関するアドバイスを通じて、めまいや耳鳴りの症状の緩和と、心身のバランス回復をサポートします。

整骨院での治療における留意点としては、治療が手技中心となるため、施術者の技術や知識に差がある点です。そのため、正しい理論とエビデンスに基づいた効果的な施術が提供されているかを見極めることが大切です。どのような治療理念を持ち、どのようなアプローチを行う整骨院を選ぶかが大切になります。

スポルト鍼灸整骨院 多磨店の行う「めまい・耳鳴り」治療

 

 

スポルト鍼灸整骨院 多磨店の行う根本改善治療は、神経と血液の流れを正常化し、自然治癒力を高めることを目的としています。

神経と血液の流れを妨げている根本原因を追究し、骨盤矯正、筋膜リリース、神経調整などを組み合わせて根本原因にアプローチする治療法を「根本改善治療」といいます。

身体を構成する「骨格」「筋肉」「神経」3つの要素に同時にアプローチできるのが特徴です。

 

「骨盤・骨格矯正」で痛みの発生源を根本改善します。

骨盤は身体の土台、背骨は大黒柱です。

骨盤の歪みを矯正し、土台となる骨盤が正しいポジションに安定することにより、再び背骨が正常なS字カーブを描いて、痛みの発生源を根本から改善していきます。

痛みやシビレなどの不調を改善するにも、まずは骨組みから整えることが大切です。

「筋膜リリース」で筋肉の柔軟性を取り戻し、血流改善します。

筋肉を包み込む「筋膜」をリリースすることで、凝り固まった筋肉の柔軟性を取り戻し、全身の血流を改善し、リンパの流れを促進していきます。

筋肉が凝り固まったままの状態では、骨盤・骨格矯正の効果も半減してしまいます。

矯正された骨盤を維持させるためにも、患部の筋肉を柔らかくすることは必要不可欠です。

筋肉が柔軟性を取り戻すことで、骨盤が正しいポジションに安定し、内臓の働きやホルモンバランスも改善されます。

「神経調整」で神経の伝達異常を改善します。

痛みやシビレなどが長く続くと、神経も筋肉と同様に疲労し、感覚異常や知覚鈍麻、または神経過敏状態を引き起こしています。

骨盤や筋肉が正しい状態に戻ることで、ある程度の改善は見込めますが、慢性的な痛みやシビレの症状には、鍼灸治療を取入れた神経調整を行います。

神経調整で、神経の疲労を取り除き、慢性的な痛みやシビレをリセットします。

 

 

スポルト鍼灸整骨院 多磨店が考える健康とは、単に痛みがない状態を指すのではありません

それは「痛みなく快適な日常生活を送り、自分のやりたいことを自由にできること」、そして「身体的・精神的に調和がとれ、安定していること」です。

私たちは、目の前の痛みを取り除くだけでなく、その根本原因にアプローチし、「元に戻らない体づくり」を目指すという治療理念のもとに施術を行っています。

多くの場合、痛みがなくなると治療を中断され、再び同じような痛みに悩まされて来院される方が少なくありません。痛みが消えても、根本的な原因が解決され、「元に戻らない体づくり」ができていなければ、残念ながら同じ症状を繰り返してしまうのです。

そこで、スポルト鍼灸整骨院 多磨店では、その治療プロセスとして「改善予防型プログラム治療」を提供しています。

検査とカウンセリングを通じて、患者様お一人お一人の症状に合わせた個別の施術プログラムを作成し、そして骨盤矯正を軸に、筋膜リリースや神経調整(鍼灸治療)を組み合わせることで、症状を根本から改善へと導きます。身体を構成する骨格・筋肉・神経の3要素すべてにアプローチできるのが、私たちの治療の大きな特徴です。

皆様のお悩みが根本的に解決されるよう、私たちは本気で施術に取り組ませていただきます。長年同じ症状で悩まれている方、もう同じ痛みを繰り返したくないと願う方は、ぜひ一度、ご相談ください。

 

 

《※本記事はスポルト鍼灸整骨院総院長 / 川田英雄(厚生労働大臣認可 : 柔道整復師)が監修しています。》