寝違え

  • 左右を向きにくい…
  • 上下を向きにくい…
  • 首を動かすと痛い…
  • 痛みで首の可動域が狭い…
  • 首・肩にだるさがある…

寝違えの原因と症状 | 府中の整骨院「スポルト鍼灸整骨院 多磨店」

寝違え:その痛みとメカニズム、そして適切な対処法

寝違えは、朝目覚めたときに首から肩にかけて強い痛みを感じ、首を動かせなくなる状態を指す一般的な症状です。多くの人が一度は経験する身近な不調ですが、その痛みは日常生活に大きな支障をきたすことがあります。単なる寝相の悪さが原因と思われることもありますが、実際にはより複雑な要因が絡み合って発症します

寝違えとは何か?

寝違えとは、睡眠中に首や肩の筋肉、靭帯、関節包などに急性の炎症や微細な損傷が生じることで引き起こされる痛みの総称です。医学的な正式名称はありませんが、急性頚部痛や頚部捻挫といった診断名が近い状態を示します。特に、首を横に回したり、上を向いたりする動作で激しい痛みを伴い、可動域が著しく制限されるのが特徴です。

寝違えの主なメカニズム

寝違えの発症には、主に以下の要因が複合的に関与していると考えられています。

1. 不自然な姿勢での睡眠: 睡眠中に首が不自然な角度に長時間固定されることが、寝違えの最も直接的な原因となります。これは、合わない枕の使用、うつ伏せ寝、ソファで寝てしまうことなどで起こりやすくなります。首の筋肉や靭帯が長時間引き伸ばされたり、圧迫されたりすることで、血行不良が生じ、虚血状態に陥ります。これにより、筋肉や組織がダメージを受けやすくなります。

2. 筋肉の炎症と微細損傷: 不自然な姿勢による血行不良や過度な伸張ストレスは、僧帽筋、板状筋、胸鎖乳突筋、肩甲挙筋といった首から肩にかけての筋肉に微細な損傷や炎症を引き起こします。炎症が生じると、プロスタグランジンやブラジキニンといった発痛物質が放出され、痛みを発生させます。また、損傷した筋肉は防御反応として収縮し、さらに硬くなることで、痛みが悪化し、首の動きが制限されます。

3. 関節包や靭帯の損傷: 首の骨(頸椎)の関節を包む関節包や、頸椎を安定させる靭帯にも、睡眠中の不自然な負荷によって微細な損傷や炎症が生じることがあります。これらの組織には多くの痛覚受容器が存在するため、わずかな損傷でも強い痛みを感じる原因となります。

4. 神経の圧迫や刺激: 炎症や腫れ、筋肉の過緊張などによって、首を通る神経が圧迫されたり刺激されたりすることで、痛みがさらに増強することがあります。時には、首の痛みだけでなく、肩や腕にしびれやだるさを伴うこともありますが、これは神経根症などの可能性も考慮する必要があるため、寝違えとは鑑別が必要です。

5. 日常的な要因の蓄積: 普段からの肩こり、猫背などの不良姿勢、精神的ストレス、疲労、運動不足などは、首や肩の筋肉を常に緊張させ、血行不良を招きやすい状態にあります。このような状態で不自然な寝姿勢が加わることで、寝違えが発症しやすくなります。体が冷えていると、筋肉が硬くなりやすいことも寝違えの誘因となります。

寝違えの対処法と注意点

寝違えてしまった場合、まずは安静にすることが最も重要です。無理に首を動かそうとすると、炎症や損傷を悪化させる可能性があります。

  • 急性期(発症直後〜24時間程度): 炎症が強い時期なので、患部を冷やすことが推奨されます。冷湿布やビニール袋に氷を入れたもので優しく冷やすことで、炎症と痛みを抑える効果が期待できます。

  • 慢性期(炎症が落ち着いてから): 炎症が落ち着いたら、温めるケアに切り替えます。蒸しタオルや入浴で首周りを温めることで、血行が促進され、筋肉の緊張が和らぎます。軽いストレッチも有効ですが、痛みが強くなる場合はすぐに中止し、無理は禁物です。

寝違えは通常、数日で自然に回復することが多いですが、痛みが非常に強い場合、しびれを伴う場合、数日経っても改善しない場合は、整形外科や整骨院などの専門機関を受診することをおすすめします。特に、椎間板ヘルニアや頸椎症、脊髄の損傷など、寝違え以外の重篤な疾患が隠れている可能性も考慮する必要があるため、安易に自己判断せず、専門家の診断を仰ぐことが重要です。

寝違えの予防

寝違えを繰り返さないためには、日常生活での予防が大切です。

  • 枕の見直し: ご自身の体型や寝姿勢に合った枕を選ぶことが重要です。首のカーブを自然にサポートし、首に負担がかからない高さと硬さの枕を選びましょう。

  • 寝姿勢の改善: うつ伏せ寝は首に負担がかかりやすいため、できるだけ避けるようにしましょう。

  • 日常の姿勢改善: デスクワークやスマートフォンの使用時に猫背にならないよう、正しい姿勢を意識することが寝違えだけでなく肩こりや首の痛みの予防にも繋がります。

  • 適度な運動とストレッチ: 首や肩周りの筋肉を日頃からほぐし、柔軟性を保つことで、寝違えの予防になります。

  • ストレスと疲労の管理: ストレスや疲労は筋肉の緊張を高めるため、適度な休息とリラックスを心がけましょう。

寝違えはつらい症状ですが、そのメカニズムを理解し、適切な対処と予防を行うことで、その発生を抑え、もし発症してしまっても早期の回復を目指すことができます。

 

「寝違え」改善のための3つの選択肢 | 府中の整骨院「スポルト鍼灸整骨院 多磨店」

「寝違え」改善のための選択肢は、大きく分けて3つあります。

自宅でのセルフケア

寝違えてしまったら、まずは無理に動かさず安静にすることが肝心です。発症直後の急性期(24時間程度)は、炎症を抑えるため患部を冷やすのが効果的です。ビニール袋に氷水を入れて優しく当てることで、痛みの軽減が期待できます。

痛みが落ち着いてきたら、温めるケアに切り替えましょう。温かいシャワーや蒸しタオルで首周りを温めることで、血行が促進され、硬くなった筋肉が緩みやすくなります。ごく軽いストレッチも有効ですが、痛みが強くなる場合はすぐに中止し、無理は禁物です。例えば、痛みを感じない範囲でゆっくりと首を前後左右に傾ける運動などが挙げられます。枕の高さを見直す、寝る前に首肩周りのストレッチを行うなど、日頃からの予防も寝違え再発防止に繋がります。

症状が重い場合は、薬剤の使用も検討されますが、自己判断での服用は厳禁です。必ず専門家の指示に従ってください。

また、誤った知識や方法で行うセルフケアは、かえって状態を悪化させる危険性もあります。もし症状が改善しない場合は、悪化する前に速やかに医師や専門家に相談し、適切な治療を受けてください。

整形外科を受診する

整形外科では、寝違えに対してまず、問診と身体診察で痛みの程度や範囲を確認し、他の重篤な疾患(頚椎椎間板ヘルニアや脊髄損傷など)がないかを鑑別します。必要に応じてX線検査で骨の状態を確認することもあります。

治療の中心は保存療法です。痛みを和らげるために、非ステロイド性消炎鎮痛剤(NSAIDs)の内服薬や湿布が処方されます。筋肉の過緊張が強い場合には筋弛緩薬を用いることもあります。また、炎症が強い時期には、アイシング指導が行われ、痛みが落ち着いてからは血行促進のための温熱療法や、物理療法(電気治療など)が適用されることもあります。ごく稀に、痛みが非常に強く、他の治療に抵抗性を示す場合は、炎症部位への局所麻酔薬注射などが検討されますが、寝違えに対する手術療法が選択されることは通常ありません。多くの場合、適切な保存療法で数日から1週間程度で改善が見られます。

ただ、原因が特定しにくい症状に対しては、主に痛み止め(鎮痛剤)を処方し、その後の経過を観察するという保存療法的なアプローチが選択されます。

薬物療法は、痛みを一時的に早く抑えたい場合には非常に有効です。しかし、痛みの根本的な原因を解決するものではありません。そのため、痛みが一時的に和らいでも、症状が再発しやすいという点には注意が必要です。

整骨院での治療を選択する

整骨院では、寝違えの原因を単なる首の痛みだけでなく、全身のバランスの乱れや筋肉の連動性に着目し、根本的な改善を目指します。まず、丁寧な問診と触診で、痛みの部位や程度、そして頸椎や骨盤の歪み、僧帽筋や肩甲挙筋などの関連筋肉のトリガーポイントを特定します。

炎症が強い急性期には、患部への刺激を最小限に抑えつつ、周囲の筋肉の緊張を和らげる手技療法を行います。炎症が落ち着いてきたら、硬くなった筋肉を手技療法で丁寧にほぐし、血行改善を促します。同時に、痛みのない範囲でストレッチ指導を行い、可動域の回復を目指します。

さらに、骨盤矯正などを用いて全身の姿勢バランスを整えることで、首への負担を軽減し、寝違えの再発予防を図ります。鍼灸治療も効果的な選択肢です。特定の**経穴(ツボ)**に鍼を施すことで、筋肉の緊張緩和、血流促進、痛みの抑制、そして自律神経のバランスを整える作用が期待できます。これにより、寝違えによる痛みを和らげ、自然治癒力を高めて早期回復を促します。

整骨院での治療における留意点としては、治療が手技中心となるため、施術者の技術や知識に差がある点です。そのため、正しい理論とエビデンスに基づいた効果的な施術が提供されているかを見極めることが大切です。どのような治療理念を持ち、どのようなアプローチを行う整骨院を選ぶかが大切になります。

スポルト鍼灸整骨院 多磨店の行う「寝違え」治療

 

 

スポルト鍼灸整骨院 多磨店の行う根本改善治療は、神経と血液の流れを正常化し、自然治癒力を高めることを目的としています。

神経と血液の流れを妨げている根本原因を追究し、骨盤矯正、筋膜リリース、神経調整などを組み合わせて根本原因にアプローチする治療法を「根本改善治療」といいます。

身体を構成する「骨格」「筋肉」「神経」3つの要素に同時にアプローチできるのが特徴です。

 

「骨盤・骨格矯正」で痛みの発生源を根本改善します。

骨盤は身体の土台、背骨は大黒柱です。

骨盤の歪みを矯正し、土台となる骨盤が正しいポジションに安定することにより、再び背骨が正常なS字カーブを描いて、痛みの発生源を根本から改善していきます。

痛みやシビレなどの不調を改善するにも、まずは骨組みから整えることが大切です。

「筋膜リリース」で筋肉の柔軟性を取り戻し、血流改善します。

筋肉を包み込む「筋膜」をリリースすることで、凝り固まった筋肉の柔軟性を取り戻し、全身の血流を改善し、リンパの流れを促進していきます。

筋肉が凝り固まったままの状態では、骨盤・骨格矯正の効果も半減してしまいます。

矯正された骨盤を維持させるためにも、患部の筋肉を柔らかくすることは必要不可欠です。

筋肉が柔軟性を取り戻すことで、骨盤が正しいポジションに安定し、内臓の働きやホルモンバランスも改善されます。

「神経調整」で神経の伝達異常を改善します。

痛みやシビレなどが長く続くと、神経も筋肉と同様に疲労し、感覚異常や知覚鈍麻、または神経過敏状態を引き起こしています。

骨盤や筋肉が正しい状態に戻ることで、ある程度の改善は見込めますが、慢性的な痛みやシビレの症状には、鍼灸治療を取入れた神経調整を行います。

神経調整で、神経の疲労を取り除き、慢性的な痛みやシビレをリセットします。

 

 

スポルト鍼灸整骨院 多磨店が考える健康とは、単に痛みがない状態を指すのではありません

それは「痛みなく快適な日常生活を送り、自分のやりたいことを自由にできること」、そして「身体的・精神的に調和がとれ、安定していること」です。

私たちは、目の前の痛みを取り除くだけでなく、その根本原因にアプローチし、「元に戻らない体づくり」を目指すという治療理念のもとに施術を行っています。

多くの場合、痛みがなくなると治療を中断され、再び同じような痛みに悩まされて来院される方が少なくありません。痛みが消えても、根本的な原因が解決され、「元に戻らない体づくり」ができていなければ、残念ながら同じ症状を繰り返してしまうのです。

そこで、スポルト鍼灸整骨院 多磨店では、その治療プロセスとして「改善予防型プログラム治療」を提供しています。

検査とカウンセリングを通じて、患者様お一人お一人の症状に合わせた個別の施術プログラムを作成し、そして骨盤矯正を軸に、筋膜リリースや神経調整(鍼灸治療)を組み合わせることで、症状を根本から改善へと導きます。身体を構成する骨格・筋肉・神経の3要素すべてにアプローチできるのが、私たちの治療の大きな特徴です。

皆様のお悩みが根本的に解決されるよう、私たちは本気で施術に取り組ませていただきます。長年同じ症状で悩まれている方、もう同じ痛みを繰り返したくないと願う方は、ぜひ一度、ご相談ください。

 

 

《※本記事はスポルト鍼灸整骨院総院長 / 川田英雄(厚生労働大臣認可 : 柔道整復師)が監修しています。》