肩関節周囲炎〈府中の整骨院「スポルト鍼灸整骨院」〉
2024年07月23日
肩関節周囲炎の概要と原因 | 府中の整骨院「スポルト鍼灸整骨院」
こんにちは。 府中市の整骨院「スポルト鍼灸整骨院」です。 今回は、多くの方が悩まれる「肩関節周囲炎」について詳しくお話しします。
肩関節周囲炎、一般的には五十肩と呼ばれるこの症状は、中年以降の方々に多く見られる問題です。
肩関節周囲炎は、肩関節周囲の組織、特に筋肉、腱、靭帯が炎症を起こすことで発症します。その結果、肩の痛みや動かしにくさが生じ、日常生活に大きな支障をきたします。例えば、着替えや髪を洗う動作が困難になることがあります。
肩関節周囲炎の症状
肩関節周囲炎の主な症状としては、肩を動かす際の鋭い痛み、特に夜間に増す痛み、そして肩の可動域が制限されることが挙げられます。この状態は、夜間痛とも呼ばれ、夜間に肩が疼いて眠れないという患者も多く見られます。
肩関節の動きが制限されることで、腕を上げる動作や背中に手を回す動作が困難になり、日常生活に大きな影響を及ぼします。
肩関節周囲炎の原因
肩関節周囲炎の原因は多岐にわたります。
まず、長時間同じ姿勢を続けることが一因とされています。例えば、デスクワークや運転などで長時間座り続けると、肩の周囲の筋肉に過度の負担がかかり、炎症を引き起こすことがあります。
また、過度の運動や急激な動きも原因の一つです。肩関節は非常に柔軟で広範囲な動きが可能ですが、その分、無理な動きをすると筋肉や腱が損傷しやすいのです。
さらに、加齢による筋力低下も重要な要因です。年齢を重ねると、肩周囲の筋肉や腱が弱くなり、関節を支える力が低下します。この状態では、日常的な動作でも肩に負担がかかりやすくなり、結果的に肩関節周囲炎を引き起こすリスクが高まります。
特に、女性は更年期以降にホルモンバランスの変化が影響しやすく、肩関節周囲炎の発症率が高まることが知られています。
肩関節周囲炎の病理学的理解
肩関節周囲炎は、病理学的には肩関節包の炎症や繊維化、肩峰下滑液包の炎症などが含まれます。肩関節包は、関節を包む結合組織であり、この部分が炎症を起こすことで、肩関節の動きが制限されます。
また、肩峰下滑液包は、肩関節の滑らかな動きを助ける液体を含む袋状の組織で、ここに炎症が生じると痛みが発生します。
次に、肩関節周囲炎の具体的な治療法と予防策について詳しく解説していきます。肩関節周囲炎の治療は、初期の段階で適切に行うことが重要です。
肩関節周囲炎の治療法と予防策 | 府中の整骨院「スポルト鍼灸整骨院」
肩関節周囲炎の治療は、痛みの軽減と肩の可動域の回復を目指して行われます。
まず、初期段階での痛みの管理が重要です。痛みが強い場合は、消炎鎮痛剤やステロイド注射が使用されることがあります。これらの薬物療法は、炎症を抑え、痛みを和らげる効果がありますが、長期使用には注意が必要です。
物理療法とリハビリテーション
物理療法は肩関節周囲炎の治療において重要な役割を果たします。
電気刺激療法や超音波治療は、炎症を抑え、血流を改善することで痛みを軽減する効果があります。これらの治療は、肩の組織に対して非侵襲的なアプローチを提供し、自然治癒を促進します。また、ホットパックやアイシングも痛みの緩和に役立ちます。
リハビリテーションの一環として、専門の施術者が指導するストレッチや筋力トレーニングが行われます。これにより、肩の可動域を広げ、筋肉の柔軟性と強度を回復させることができます。
特に、肩甲骨周囲の筋肉を鍛えるエクササイズは、肩の安定性を高めるために重要です。具体的には、肩甲骨を引き寄せる運動や、軽いダンベルを使用した筋力トレーニングが効果的です。
鍼灸治療とその他の代替療法
鍼灸治療も肩関節周囲炎の治療に有効です。鍼灸は、経絡に沿った鍼の刺激によって自然治癒力を高め、炎症を鎮める効果があります。
また、ツボ押しやマッサージなどの手技療法も、血流を改善し、筋肉の緊張を緩和することで痛みの軽減に役立ちます。
肩関節周囲炎の予防策
肩関節周囲炎を予防するためには、日常生活での工夫が重要です。
まず、長時間同じ姿勢を続けないように注意しましょう。デスクワークを行う際には、1時間ごとに立ち上がってストレッチを行うなど、肩の筋肉をほぐすことが大切です。また、適度な運動を取り入れることで、肩周囲の筋肉を強化し、柔軟性を保つことができます。
特に重要なのは、肩に過度な負担をかけないことです。重い物を持ち上げる際には、肩だけでなく全身を使って持ち上げるようにしましょう。
また、急な動作や無理な姿勢は避けるように心がけてください。これにより、肩関節周囲の組織に過度なストレスをかけず、炎症のリスクを低減することができます。
早期の治療開始と専門家の相談
肩関節周囲炎は早期に適切な治療を開始することで、症状の悪化を防ぐことができます。
肩に違和感や痛みを感じたら、早めに専門の施術者に相談することをお勧めします。早期の診断と治療により、肩の可動域を維持し、日常生活への影響を最小限に抑えることが可能です。
肩関節周囲炎は多くの人が経験する症状ですが、適切な治療と予防策を講じることで、痛みを軽減し、再発を防ぐことができます。肩の健康を維持するために、日常生活での注意点を守り、専門的なケアを受けることが重要です。