冷え性の原因〈府中市の整骨院「スポルト鍼灸整骨院 多磨店」〉
2022年12月1日
こんにちは。
府中市の整骨院「スポルト鍼灸整骨院 多磨店」です。
今回は『冷え性とその原因』についてお話ししていきます。
段々と寒くなってきて、冷え性が気になり始める季節になりましたが、冷え性は寒さだけが原因ではありません。
女性だけでなく男性の方でも冷え性でお困りの方は沢山いらっしゃいます。
では、冷え性の原因についてお話しします。
冷え性の原因は?
冷え性の原因として、一番に挙げられるのがズバリ「自律神経」の乱れです。
よく自律神経失調症という言葉を耳にしますが、冷え性の原因の大半が自律神経にあります。
自律神経には人間の体温を調節する機能が備わっています。
本来であれば、外気温から暑さや寒さを感じ取り、自律神経が体温を調節します。
ところが、現代ではエアコンなどで室内の温度が一定に保たれているため、温度の違いを伝達する事自体が減少し、自律神経の機能が低下してきています。
そのため、急に外に出ると体温調節が上手く機能せず、冷えを招してしまうという訳です。
また、血管の拡張と収縮も自律神経が調整しているため、血行不良が原因の冷え性も自律神経が原因といえます。
よく浮腫みや冷え症の対策のために締め付けのきついソックスを履いている方を見かけますが、締め付け過ぎは血管の収縮を阻害するため、これも逆に自分から自律神経の機能低下を招いています。
自律神経は、過労やストレス、日常生活の乱れ、不規則な生活などで機能が低下します。就寝時間が違うのは勿論、睡眠時間が日によって変わるのも余り良いとは言えません。
また、エアコンも冷え性の原因になり得るとお伝えしましたが、夏場に温度を下げ過ぎないのと同様に、冬場に暖房の温度を上げ過ぎないという事も注意が必要です。
節電と同時に、環境にも、お財布にも、お身体にも優しい利用が大切です。
なぜ寒さは身体に悪いの?
さて、ほとんどの方が冷え性の原因として挙げる「寒さ」は、何が身体に悪いのでしょうか?
ここまでのお話しで、冷え性は寒さが原因ではなく、体温を調節する自律神経の機能に原因があると事が分かりました。
しかし、もちろん寒さにも冷え性の原因があります。
それは東洋医学の観点から観てみると分かりやすくなります。
東洋医学では、天候の中で寒さ(気温の低さ)の事を「寒邪」と呼びます。
寒邪は温かい気(陽気)を損傷すると考えられています。
寒邪には、気の流れや血液の流れを滞らせ、痛みを引き起こすという特徴を持っています。現代医学でいうところの寒冷刺激が近しい表現かもしれません。
手が悴んで「痛い」のは、寒邪によるものです。
また、寒邪は臓腑(内臓)に直接危害を加えるのも特徴で、お腹を冷やすと下痢をするのも寒邪によるものです。「お腹を下したら温めよう」という考えも同じ事です。
逆に言えば、生姜などの身体を温める食材を摂るという考えは、陽気を強めるということです。
極め付けと言ってはなんですが、寒い季節に外に居ると、食事をした後でもないのに「しゃっくり」が出たりする事はありませんか?
これは、寒冷刺激によって横隔膜が痙攣して引き起こされているものです。
手の乾燥を防ぐために毎日ハンドクリームを塗るのと同じ様に、冷え性も毎日の生活習慣の改善で対策が出来ます。
「毎年冷えるからしょうがない」と諦めている方も、冷え込む前に今のうちから生活習慣の改善を始めてましょう!
鍼灸治療では、冷え性改善のために自律神経・気血鬱滞へのアプローチが可能です。
個人差はありますが、鍼の効果は初めは1週間、慣れてきたら2〜3週間の施術で効果が持続するといわれています。
勿論、鍼だけで冷え性が治るわけではありません。生活習慣が乱れていては、せっかくの鍼の効果もなかなか期待出来ませんので、お気を付けください!
冷え性の対策や改善は、スポルト鍼灸整骨院 多磨店にご相談ください。